うつ病の治療の基本は抗うつ薬を中心とした薬物療法と休養です。
最近広く使われるようになったSSRIやSNRIというグループの抗うつ薬は、これまでよく使われていた三環系抗うつ薬というグループの薬で見られたような激しい眠気や便秘、口渇、立ちくらみといった不愉快な副作用が少なく、「飲み心地」もよく、一方、効果は三環系抗うつ薬と同等であるといわれており、これらの新しいタイプの抗うつ薬の出現により、うつ病治療は外来でも大きな負担がなくできるようになりました。
最初にも書いたようにうつ病の治療は抗うつ薬を中心とした薬物療法と休養です。 うつ病は例えると「エネルギーが枯渇した状態」です。したがってこの「枯渇した状態」を改善するには「エネルギーを補給すること」と「エネルギーを蓄えるためにエネルギーの無駄使いをやめる」ことが大切です。具体的には「エネルギーの補給は抗うつ薬」により行い、「エネルギーを蓄えることは休養をとる」ことで行います。したがって、元気がない状態を何とかしようと思って無理やり職場に出勤したり、治すために体を鍛えようとしたり、また気分転換に外出したり温泉に行ったりといったこともすべてうつ病の症状がひどい時には逆効果、すなわち「エネルギーの無駄使い」に該当する、やってはいけないことです。
※これらの治療によりうつ症状が消失しても自己判断ですぐに薬を止めてしまうと症状が再発してしまいます。症状が消失してもある程度の期間きちんと服薬を継続して再発を防ぎ、「きちんと治してしまうこと」が大切です。
